昨年11月に沖縄県伊平屋村で、防災DXシステム「グラスフォンfor防災」と「ニアリンク」の利用訓練が行われました。
背景
- 昨年4月の津波警報発令時、多くの人が高台に避難する一方で、単独で避難できない要配慮者の取り残しが課題として浮き彫りになった。
- その際、伊平屋村でも要配慮者を取り残したという事実があり、それを関係者が重く受け止めていた。
訓練概要
- 要配慮者5名のほか、村役場職員、社会福祉協議会、ボランティア、弊社社員が参加。
- 「グラスフォンfor防災」による一斉架電で、要配慮者に津波警報発令を通知。
- 「ニアリンク」を活用し、避難支援者の状況をリアルタイムで共有・可視化。避難支援者は、自身のスマートフォンから支援ステータスを更新し、役場が避難状況を把握。
訓練結果と課題
- システムの有効性が確認される一方で、複数の要配慮者を同時に救出する際のシステム上の課題も判明。
- 電話番号の周知や平常時の利用訓練の必要性を改めて認識。
- システム活用に向けた運用ルールの整備が重要。
まとめ・気づき
ITシステムはツールのひとつに過ぎませんが、地域防災においては重要な役割を果たします。そのためにも、地域全体での平常時利用の促進など、ツールの運用面が最も重要であることを再確認できた訓練となりました。
詳細なレポートはこちらのnote記事をご覧ください。