こんにちは、ブルー・オーシャン沖縄の安田です。

技術系コンサルティングファームとして活動する当社は、お客様からセキュリティ対策に関するご相談をいただくことも多くあります。今回の記事では、いま特にお問い合わせの多い「ゼロトラスト」というセキュリティの考え方について、その概要や導入ステップなどをわかりやすくお伝えいたします。

1. ゼロトラストとは?「境界防御」の限界

これまでのセキュリティの考え方では、社内を安全、社外を危険として分け、その境界にファイアウォールなどの門を構える「境界防御型」が主流でした。しかし、働き方やサービス・ツールの利用環境が劇的に変化し、社内と社外の壁がどんどん薄れてゆく中「社内ネットワークの中だから安全」という考え方がいま通用しなくなっています。

そして、日に日に巧妙化するサイバー攻撃や働き方の変化に伴い、注目を集めているのが「ゼロトラスト(Zero Trust)」というセキュリティーコンセプトです。

ゼロトラストはその名の通り「何も信じない」ことを前提としています。

なぜ「境界防御」では足りないのか?

例えば、巧妙な「なりすましメール」で社員が不正なリンクをクリックしてしまったとします。そのとき、何が起こるでしょうか。

  • 境界防御の場合: 一度家族(社員)のふりをして玄関(境界)を突破されると、家(会社)の中は犯人のやりたい放題の状態になってしまいます。「トロイの木馬」型ウイルスなどがこのケースに当てはまります。
  • ゼロトラストの場合: 家(社内ネットワーク)の中にいても、部屋を移動する(操作を行う)たびに「あなたは誰?」「何をするの?」と、毎回厳格にチェックします。

つまり、たとえウイルス等に侵入を許しても、通信が発生するたびに毎回確認を行うことで、被害を最小限に食い止めることができるのです。

2. いま、なぜゼロトラストが求められているのか

いまゼロトラストの考え方が求められている背景には、昨今のビジネス環境の劇的な変化があります。

  • 巧妙なサイバー攻撃の激増:AIの発達などにより、ランサムウェアなどの攻撃が高度化しています。
  • テレワークなど働き方が多様化:コロナ禍を経て、社員が社外から業務システムにアクセスすることが当たり前になりました。
  • クラウド利用の拡大:守るべきデータが自社内ではなく、外部のクラウドサービスへと分散しています。

つまり、もともとあった「守るべき境界線」そのものが消えてしまったいま、誰が、どの端末で、どんな通信をしているか?を常に検証する仕組みが求められているのです。

3. 何から始めるべき?ゼロトラスト導入のステップ

ゼロトラストの考え方に基づいたセキュリティ対策を実装する場合、まずは現状がどんな環境なのかの調査を行うことが一番大切です。その上で、お客様企業の業務内容や体制、働き方を分析し、どんなツールを使うべきかの検討に入ります。

また、一気にゼロトラストのパッケージを入れて刷新する方法もあれば、ひとつひとつコンポーネントを入れていく方法もあります。後者を家のリフォームに当てはめてみると、一番リスクが高いと思われる箇所から対策を始める形です。家の正面玄関は出入りが激しく大事な場所なので、AIカメラを入れる、電子ロックを入れる、生体認証を入れる、といったイメージでひとつずつ改善していくやり方です。

なお、ゼロトラストにおいていまは「これをひとつ入れれば完璧」という魔法のツールはありません。パッケージを導入する場合でも、それだけで万全の対策となるわけではないため、お客様の状況に合わせて別のツールを入れて運用していくことが大切です。これらを考慮して導入を進める必要があります。

4. ゼロトラストおすすめの第一歩:EDRとSWG

おすすめの第一歩としては、いま利用しているアンチウイルスアプリを、EDRと呼ばれる次世代型のものに入れ替えることです。クラウドやローカルでの通信を1個1個チェックし、その中に不正なものがないか確認してくれます。効果もわかりやすいため、ここから始めるのはとても良いアイディアです。

また、インターネットの出入り口であるWebブラウザは、言うまでもなくリスクの高い通信が発生しうる場所です。Webブラウザでの通信を監視する、いわゆるWebフィルタリングソフトをSWG(スウィグ)と呼ばれるゼロトラスト用のものに入れ替えることも、取り組みの第一歩としておすすめです。

名称 役割 概要
EDR(Endpoint Detection and Response) 次世代アンチウイルス パソコン内部の挙動を監視。不審な動きを検知・遮断します。
SWG(Secure Web Gateway) Webセキュリティ ブラウザ通信をチェック。危険なサイトへのアクセスや不正通信を防ぎます。

これらは既存のコストと大きく変わらずに置き換え可能なケースが多く、導入納期も比較的短期間で済みます。

5. ブルー・オーシャン沖縄が提案するソリューション

私たちは、お客様の業務内容や現状の環境を丁寧に調査した上で、最適なツール選定と運用をサポートしています。簡単に始められるコンポーネント製品の導入から、既存のUTM(複数のセキュリティ機能をひとつの機器やサービスに統合した対策)をさらに進化させたゼロトラスト構成まで、さまざまなご提案を行っております。

私たちが得意とする主要製品

  • i-FILTER (Z-FILTER): 国内メーカーならではの安心感があるWebセキュリティ(SWG)製品です。
  • Cisco Umbrella: 既存ネットワークとの親和性が高く、傘のように広範囲を守ります。
  • グローバルスタンダード製品: Cato, Prisma Access, CrowdStrike など、世界的に評価の高い最先端ツールのご提案も行っております。

6. まとめ:まずは現状を知ることから

ゼロトラストへの移行は、会社の規模や拠点数によっては年単位のプロジェクトになることもあります。ですが、まずは最もリスクが高い場所から部分的にゼロトラスト対策を始めるだけでも、セキュリティ強度は格段に向上します。

ブルー・オーシャン沖縄では、これまでに蓄積した知見と最新ツールの検証データに基づき、お客様の環境に最適なご提案を行っております。ゼロトラストについてご関心をお持ちの皆さまは、ぜひお気軽に当社までご相談ください。

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