こんにちは、安田です。

今回わたしたちがスタートしたエンジニアの未経験者採用について、その背景や求める人物像など、弊社代表の岩見、エンジニアの日田、吉田の3人にざっくばらんに話を聞いてみました。ブルー・オーシャンらしさが伝わる内容になっていますので、弊社での勤務に興味をお持ちの皆さま、ぜひお読みください!

【採用座談会 Vol.1】参加者
岩見:株式会社ブルー・オーシャン沖縄 代表取締役
日田:技術部シニアマネージャー
吉田:エキスパートITコンサルタント
安田:司会進行

まずは自己紹介からスタート

安田:
みなさん今日はよろしくお願いします。今回、IT業界が未経験の方をエンジニア候補生として募集するにあたって、その背景や入社後のイメージなどを伺いたくて座談会を企画しました。

まずは自己紹介からお願いできますか?

岩見:
はい、皆さんこんにちは。代表取締役の岩見です。

私はもともとプロカメラマンを目指していて、大学でも写真を勉強していました。転機は学生時代アルバイトでエニックスというゲーム開発会社に入ったことです。

エニックス社はその後ドラゴンクエストの成功で一躍有名になりましたが、当時は20人くらいの小さな会社でした。もともとパソコンは趣味だったのですが、エニックスでの経験がきっかけで、大学卒業後はずっとIT系を歩んでいます。

IPA(経済産業省の関連団体)が作ったベンチャー企業でエンジニアとして働いたり、その後東京で仲間と起業して社員120名、売上20億ほどの会社にしたり。ただいざ上場となった際に色々ありまして(苦笑)、好きな海外で働こうと思っていたところ、沖縄で会社を作るからと知り合いに声をかけられて、以降ずっと沖縄です。弊社はもともと8年前に女性が活躍できる会社をと妻が設立し、その後私が引き継いで代表となっています。

安田:
では日田さんお願いします。

日田:
はい、こんにちは。技術部シニアマネージャーの日田です。私は出身は神奈川県で、震災がきっかけ2012年沖縄に移住しました。エンジニアとしての経歴は長く、基本的に開発系は何でもやっています。汎用機、COBOL、電話など通信系が長いですね。C言語や某電話会社の汎用交換器の特殊言語で15年ほど、そのあと転職して組込系のJava、その後、携帯アプリの開発などなど。この会社に入ってからは電力会社のプログラムや、オリジナル防災パッケージ「グラスフォン」の開発、お客さまのサポートなどもやっています。

安田:
ありがとうございます。吉田さんも自己紹介お願いします。

吉田:
吉田です。私も神奈川県出身で、社会人になってからソフトウェア開発会社に入ってプログラマになりました。その後ずっとプログラミングに携わっています。C言語、C++、Java、最近はRubyなど。ブルー・オーシャン沖縄に入る前はソフトウェアエンジニアに専念していましたが、ここではインフラもやったり、サーバも立てたりといろんなことをやらせてもらっています。

そもそも何をやっている会社?

安田:
では次に、ブルー・オーシャン沖縄は何をしている会社か、説明していただけますか?

岩見:
ひとことで言うと「ITの力で地方創生を推進する会社」です。具体的には、

1)ITを活用したコンサルティングとITインフラの構築
2)地方創生
3)防災パッケージ

の3つが柱になっています。

1つめについては、沖縄県内の学校や自治体を中心にIT活用のお手伝いをさせて頂いています。

2つめの地方創生ですが、沖縄の全離島を対象に数百人の在宅ワーカーさんの育成と業務の斡旋を行っています。離島はどうしても就業という点で制約があるので、パソコンとネットを使ってできる仕事のトレーニングを提供しています。また同時に、企業と在宅ワーカーさんのあいだに入って仕事の仲介も行っています。

3番めの防災パッケージは「グラスフォン」という名前で全国展開しています。お年寄りや身体の不自由な方に優しい防災システムで、パソコンが使えなくても一般的な電話の技術を使うことで、AIが自動的に電話をかけて避難支援が必要な方々の安否を確認する仕組みです。

他のIT企業との違いは?

安田:
IT企業は沖縄にもたくさんありますが、私たちの特徴というのはどこにあると思いますか?

岩見:
お客さまとしては官公庁が多いので、役所の方々と一緒になって社会問題を解決しています。我々くらいの規模の会社ですと孫請け、ひ孫請けという場合も少なくないのですが、おかげさまで私たちの場合は、自分たちで企画したものを役所に提案して実現する、ということをたくさんやれています。その土台になっているのは、日田さんたちのような優秀なエンジニアの存在だと思っています。

また、開発以外のところですと、県内のインフラ/ネットワークの環境構築などの仕事も、ただただ大手企業から降りてくる案件をするのではなく、自分たちで設計して、我々が技術ブレーンのような形で技術を大手に提供することが多いです。これも私たちならではのアドバンテージだと思います。

今回はじめて未経験者採用に至った背景は?

安田:
では、そろそろ本題に入りたいと思います。今回、未経験者採用の実施に至った背景を教えてください。

岩見:
きっかけとして人手不足ということはありますが、同時にエンジニアの層を厚くしたいと思っています。いま社内のエンジニアは経験何十年のメンバーばかりで、その次の層がほしいのですが、その層の採用は競争率も激しいんですね。そうであれば、エントリーの方々にチャレンジしていただいて、私たちが育てていこうと。

どんな方に来ていただきたい?

安田:
未経験の方が入社された際の受け入れ体制はどんな感じで考えていますか?

日田:
そうですね。もちろん私たちがキャリアパス(進路)を考えてあげることはできるのですが、基本的には自分で考えてやっていくという意思を持った方にぜひ来ていただきたいです。自分も吉田さんも経験は豊富なので道筋は付けてあげられるのですが、この道で飯を食っていく、というご本人の気概はぜひほしいと思っています。自分の道は自分で決めて行動する、能動的に動く人がほしいです。この業界が初めてだとわからないことだらけだと思うのですが、まずは自分で考えて決めて、自分から動ける人がいいですね。

安田:
吉田さんはどうですか?

吉田:
おおむね日田さんがおっしゃったとおりですが、補足するとしたら、コミュニケーションをとりやすい方がいいですね。あとは論理的思考と言語化能力。結局は全部コミュニケーション能力に集約されますが、自分が考えていること、悩んでいることを他人に説明できない、もしくは苦手な方だと、こちらが意図をくみ取れなかったりしますので。ただ、必須ではないです。言葉での説明は苦手だけれども、図を使ってなら説明できるなど、工夫できるひとならOKですよ。あとは、プログラミングは論理的思考できる人が向いていると思います。

これらは我々が教えられることではないので、そういうことを少しでも身に付けようと自分から試行錯誤する方が希望ではあります。プログラムの作り方などは私たちも充分に経験があるのでその点は頼っていただいてOKなんですが、このような私たちが教えられないことについては自分で試行錯誤してくれる人がいいですね。特にいまテレワークで仕事をしていると意思の疎通がちょっとスムーズではなくなるので、コミュニケーションを能動的にとれる人が大切になってくると思います。

エンジニアには理系より文系が向いている?

日田:
補足すると、開発エンジニアにはどちらかというと理系より文系の能力が高い人が向いているとも言えます。例えば、文章の読解力、お客さまの業務に対する理解力、お客さんが困っていることの分析力など。このあたりが非常に重要になってきますね。

吉田:
それはすごく思う!

日田:
プログラミング言語は結局ことばなので、使っているうちに慣れてきます。ひとつ覚えると応用が利いたりもします。エンジニアに重要なのは、そのことばで何を書くのか、です。例えば、業務がこうだから文章にするとこうだ、というような構成力。この文章だとここがおかしいから、ここを直すとうまくいくのでは?という考え方。プログラミングは私たちも豊富に経験があるので、悩んだらいつでも相談に乗ります。どんどん聞いてください。

そういう意味でもやっぱりコミュニケーション力ですね。遠慮なく、どんどんコミュニケーションを取ってほしいです。いまはコロナでずっとリモートワークなので、チャットツールでコミュニケーションしてくれてもいいですし、チャットツールが面倒なら声で話してもらってもいいです。若い人たちはこういうチャットでのコミュニケーションにはすでに充分慣れてるかもしれませんね。

吉田:
僕は言語化能力が高くなくて日田さんに悩みを伝えるのが下手なんですが、下手でもあまり気にしなくていいです。苦手な部分をカバーしてくれるメンバーがいるので。仕事はひとりでやるわけではなく、フォローしてくれる人が必ずいます。これができないからダメだと思うのではなく、苦手なことははっきり言った上で、自分の強みは何かをアピールすれば大丈夫です。

安田:
ちなみにおふたりは文系理系どちらですか?

日田:
僕は法律学部です。だから逆に仕様書を読むのはラクですね(笑)。

吉田:
自分は理系なので論理的思考や数学はほどほど好きだったんですが、けっきょく論理的思考も言語能力なので、言葉が強い人がプログラミング能力も高いと思う。計算が必要な場面って、業務用アプリを作っている場合はほとんどないです。科学技術計算とかしないかぎり必要ない。

安田:
どのくらい数学力が要求されるものですか?

吉田:
実は数学はライブラリがやってくれます(笑)。
この業界で数学的知識を使ったことがないです。。

エンジニアに向いている性格とは?

安田:
性格的な向き不向きについてはいかがでしょう?

岩見:
緻密な仕事が合わない人は向いていないかもしれませんね。

吉田:
面倒くさがりな人は向いてると思います(笑)。ラクをさせるためにコンピュータ使ってるので、最終的にラクするためにがんばれる人、といいますか。

岩見 日田:
そうそう!

入社後のイメージは?

安田:
入社後のイメージを教えてもらえますか?

日田:
入ってくる方のレベルによると思いますが、まずはお話をして、どういう形でのスタートが良いのかを決めます。現状のスキルと、その方がどっちの方向に進みたいのか。あくまでも本人の意思、どの道に行きたいのかを尊重したいですし、その最短ルートを見つけたいと思っています。

女性でもエントリーできますか?

安田:
女性でもいいですか?

日田:
もちろんです。性別は関係ありません。昔は深夜休日もガンガン仕事するようなことも業界的にありましたが、いまはそういうこともありませんし。地頭が良くてやる気があればオーケーですよ。

「こんな人と一緒に仕事したい」by 弊社エンジニア

吉田:
地頭がいいというのは、回転の良さ、レスポンスの良さですね。

日田:
レスポンスの良さと、わからないことはわからないと言ってくれる人、しっかり話を聞いてくれる人。

吉田:
柔軟な人、人の意見を聞ける人、自分のルールを押し通さない人。

日田:
それはありますね。

吉田:
けっきょくはコミュニケーションですね。

皆さんへのメッセージ

安田:
ありがとうございます。では最後に、応募者の皆さんへのメッセージをお願いします。

岩見:
若さ、ヤル気、地頭の良さがあれば学歴不問です。ITで沖縄や全国に貢献したい人、そういうことを一緒にやりたい方を募集しています。

日田:
ブルー・オーシャン沖縄は人数は多くないですが、いる人は皆スキルが高いですし性格もいいので、親身になって考えてくれると思います。心配しないで、まずはいろんなことにチャレンジしてみてほしいですね。いまはコロナでリモートですが、もちろん孤立させることもしませんし、一緒にがんばっていきましょう。

吉田:
ソフトウェアエンジニアは昔は歳をとるとやれないと言われていましたが、実際はこの通りでしっかりやっています。いまはひとつの概念を覚えておけばいくらでも流用が効くので、心配しないで飛び込んでください。

安田:
今日は長時間ありがとうございました。
新しい仲間を楽しみに待ちましょう!