こんにちは。地方創生担当の安田です。
去る11月18日(木)〜19日(金)の2日間、沖縄コンベンションセンターでリゾテックEXPO 2021が開催されました。両日とも県内外から多くの展示および登壇があったのですが、2日目には「国家戦略特区シンポジウム 〜ドローン事例を通じて今後の沖縄での活用促進を考える〜」と題されたセッションが丸一日かけて展開されました。
ドローンに関しては弊社も竹富町でのドローンによる物流DX事業を推進しており、またその事業で私たちが実機を飛ばしているプロドローン社も登壇および機体デモンストレーションも実施するということで、私も現地に足を運びました。以下、写真とともにレポートします。
(弊社のドローンx物流の取り組みについてはこちらをご覧ください)
展示ブースセクション入り口。
展示棟の中の様子。
当日はキッチンカーセクションも大充実。
国家戦略特区に関するセッションはこちらの会議棟Aで行われました。
講演1:国家戦略特区説明
内閣府地方創生推進事務局 サンドボックス担当 西川 耕平 氏
国家戦略特区のサンドボックス制度について説明していただきました。サンドボックス制度とは、「自動運転、ドローン、AI/IoT/ビッグデータなどの近未来技術の実用化や、プラットフォーマー型ビジネス、シェアリングエコノミーなどの新たなビジネスモデルの実施が、現行規制では困難である場合、それらの社会実装に向け、事業者の申請に基づき、監督官庁の認定を受けた実証を行い、得られた情報やデータを用いて規制の見直しにつなげていく制度」とのことです。
サンドボックス制度に関する詳細はこちらをご覧ください。
講演2:各地事例に学ぶ、国家戦略特区の取り組み1
千葉市総合政策局未来都市戦略部国家戦略特区推進課 主査 小圷 毅一郎 氏
・ドローン宅配構想など物流ドローンを企業と実証中
・ドローン実証ワンストップセンターの開設
・実証用ドローンフィールドの提供
など、千葉市はドローン分野に対して相当、前のめりで取り組んでいることがよくわかりました。楽天さんとも実証事業を行っているそうです。ドローンの特性は沖縄という場所にもかなりあっていると思いますし、県もこのくらい積極的にやるべきなのではないかと感じました。
講演3:各地事例に学ぶ、国家戦略特区の取り組み2
北九州市企画調整局地方創生推進室 特区担当課長 渡辺 学 氏
北九州市も国家戦略特区のワンストップセンターを開設し、クルマ、ドローン、電波利用の3分野で民間企業を手厚くサポートしているとのことです。千葉市同様、気迫が伝わってきました。
講演4:沖縄県国家戦略相当事例(下地島宇宙港)
株式会社かねひで総合研究所 代表取締役理事長 花牟礼 真一 氏
宇宙事業に対する沖縄県の規制緩和の必要性を強く訴えておられ、かなりのじれったさを感じていらっしゃる様子がひしひしと伝わってきました。
PDエアロスペース株式会社 代表取締役 緒川 修治 氏
宇宙事業=科学技術+産業振興+教育振興。緒川社長のとても穏やかな表情が印象的でしたが、宇宙事業の会社を立ち上げるというのは並大抵のことではないように思います。全国各地にある宇宙空港候補地の中から下地島空港を選んでいただいたわけですから、沖縄県もさらなるバックアップ体制が必要ではないかと感じました。なお、この事業を前に進めていくための「下地島宇宙港事業推進コンソーシアム」という団体もありますので、本取り組みにご興味をお持ちの方はぜひサイトをご覧ください。
(後編に続く)