こんにちは、地方創生担当の安田です。
前回のレポートに引き続き、11月19日(金)にリゾテックEXPO 2021で行われた国家戦略特区シンポジウム 〜ドローン事例を通じて今後の沖縄での活用促進を考える〜」の模様を写真とテキストでお伝えします。
パネルディスカッション(登壇者にて)
午前中の最後のセッションとして、登壇された皆さんによるパネルディスカッションが行われました。
印象深かった発言をまとめると、
- 沖縄で今後イノベーションを進めていくには規制緩和が必須だが、実は沖縄では規制緩和の窓口となる組織が行政にない。
- 千葉のマンションを対象としたドローン物流サービスについては、実はAmazonもその日に届くので、災害時の緊急物資輸送の方向で考えている
- 北九州の場合、いくら仕組みがあっても、待っていても企業は集まらない。そのため行政から企業に出向くようにしている
- 沖縄では令和4年度から「テストベッドアイランド」という仕組みがスタートする。
- 宇宙事業はさまざまな可能性があるため、沖縄以外の手を上げている県はかなり積極的に動いているが、沖縄県は土木課が窓口。より幅広い視野で対応検討してもらえる仕組みが行政側にほしい
- 官民が一体となって盛り上がるためには、戦略特区をうまく活用するための補助金があると良いのでは?
ドローンフライト
このあと、お昼休みにプロドローン社の模擬フライトが行われました。この機体はある程度の重さの物資を運べる仕様になっていて、私たちが竹富町で進めている物流改善プロジェクトでも使用されています。
モーターではなくエンジンで飛びます。機体の形もいわゆるドローンのそれではなくヘリコプター型となっています。
悪天候でも飛べるヘビーデューティタイプで、実物を見るとけっこう大きな印象。
多くの人が見に来ていました。
ドローンメーカーの最新事例紹介
【株式会社A.L.I.Technologies】
まずはこちら、、これはインパクトありますね。人が乗れるホバーバイクです。仮面ライダーの撮影でも使われているそうです。
山梨県と提携し、ドローンのテストと研究開発を行う拠点を設置。
四万十町と提携し、ドローン活用による地方創生、防災など町全体を支える仕組みとしてのドローンのあり方を模索。
株式会社A.L.I.TechnologiesさんのWebサイトはこちら
【株式会社SKYDRIVE】
人が乗れるドローンを開発中。。!
そのほか、電力系や土木系でのドローンサービスを展開されています。
株式会社SKYDRIVEさんのWebサイトはこちら
【株式会社プロドローン】
こちらは私たちの竹富町プロジェクトですね。
とにかくたくさんの実証事例があるようでした。
水空両用や、人が立って乗れるドローンも開発されているそうです。
株式会社プロドローンさんのWebサイトはこちら
県内事業者のドローン事業・実証事業紹介
【株式会社okicom】
建設現場でのドローンによる3次元測量サービス。
モズクの収穫予測をドローンで。沖縄ならでは、ですね。
例の軽石の状況把握にもドローンを活用されているとのことでした。
株式会社okicomさんのWebサイトはこちら
【株式会社沖縄エネテック】
沖縄電力さんの関連会社ということで、発電施設の煙突の修理や
巨大ボイラーの中の点検調査、
西表島の人が入りにくい場所での送電施設の点検にドローンが大活躍しているとのこと。
かなり、リアルな映像を見せていただきました。
株式会社沖縄エネテックさんのWebサイトはこちら
【沖縄セルラー電話株式会社】
私たちが関わっている竹富町の離島間物流改善プロジェクトの報告です。
西表島と鳩間島の間で行った実証実験の日はまさに悪天候そのもの。定期便も欠航という、今回の実証実験の目的に照らして最適な環境となりました。
西表島からプロドローン社のエンジン付きドローンを飛ばして、
6.8キロ先の鳩間島を目指します。
無事に着陸し、島民の皆さんに物資が渡されたときの様子。皆さんの笑顔が印象的な映像でした。
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ということで2回にわたってレポートをお届けしましたリゾテックEXPO 2021「国家戦略特区シンポジウム 〜ドローン事例を通じて今後の沖縄での活用促進を考える〜」、いかがでしたでしょうか。
個人的には、全体を通して参加したことでドローン活用の最新状況や今後の方向性、課題などがとてもよく理解できました。沖縄県にも、ぜひ引き続き民間ドローン事業への積極的な支援をお願いしたいです。