自治体のDX推進を「コンサルティング x 実装力」で支える 〜ブルー・オーシャン沖縄の強みについて〜
近年、自治体におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)は「構想」から「実装」へとフェーズが移りつつあります。 住民サービスのデジタル化や庁内システムの効率化、防災や福祉における情報連携など、求められる課題は多岐にわたりますが、多くの自治体では「構想はあるものの、具体的にどう形にすればよいか?」が最大の壁となっています。 アイディアを具現化する「実装力」 株式会社ブルー・オーシャン沖縄は、そうした課題を“実装力”で乗り越えるITコンサルティング企業です。 私たちは、単なるコンサルタント集団ではありません。地方創生のスペシャリスト、防災士の資格保持者、システムエンジニア、ネットワーク技術者まで多様な専門職が在籍しており、「企画」から「設計・開発・運用」までを包括的に支援できることが大きな特長です。 また、あくまでも第三者視点、中立的な立場で状況を判断して最適解を見い出しますので、ご提案内容が特定のメーカーの製品にかたよる、といったこともございません。 地方創生での実績 私たちは、令和元年にスタートした離島テレワーク人材育成事業をさらに拡張・強化する形で、宮古島、石垣島、伊江島においてテレワーク拠点を立ち上げています。こちらは強固なセキュリティ環境を備えた「拠点型テレワーク」を推進することで、離島での安定した雇用創出と受注業務の高付加価値化を図るものですが、それらの拠点づくりにおいて、弊社のセキュリティノウハウが全面的に投入されています。 防災DXでの実績 弊社の防災士資格所有者が自ら考案し提供しているのが「グラスフォンfor防災」「ニアリンク」という防災DX群です。平時と災害発生時の双方をカバーし、地域に新たな共助関係を産み出すことで、自治体の福祉課・防災課における人員不足や、課をまたいだ連携を支援する画期的なソリューションとなっています。 教育現場での実績 例えば、沖縄県那覇市と糸満市のGIGAスクール構想システム・ネットワーク納品においては、約3.5万台規模という大規模なネットワーク構築および短期間での納品を実現しました。 また、那覇市教育委員会様のプライベートクラウド構築では、弊社立案の構成により、費用対効果を高めつつ、従来の10倍以上の回線スピードを実現しました。 大規模インフラの実績 豊富なネットワークシステムの知見を活かし、収容人数1万人の大規模施設におけるネットワーク基盤の最適化や、竹富町の公共Wi-Fi運用保守業務といった、地域基盤整備の企画・設計・実装を多数手掛けています。 特に竹富町の事例では、機器更改時に費用削減と機能向上を同時に盛り込むご提案を実現いたしました。 私たちのアプローチは、「現場主義」 私たちは実装力を伴ったITコンサルティングファームとして、お客様へのヒアリングを重ね、実情を理解したうえで、無理なく運用できるシステムやワークフローを提案しております。単なるベンダーではなく、職員の皆さまの“隣で考えるパートナー”として、地域課題の解決に伴走しています。 ITコンサルティングというと、どうしても抽象的なイメージを持たれがちですが、ブルー・オーシャン沖縄は「提案するだけでなく、自社内のエンジニアが手を動かし、実際に動く形にする」ことが最大の強みであり、選ばれる理由となっています。 これからの行政DXには、「実装力」が欠かせません。もし既存の仕組みを見直したい、現場で使える真に実用的なシステムを導入したいというお考えがございましたら、ぜひ一度ご相談ください。 ブルー・オーシャン沖縄は、構想を現実に変える力で、お客様の未来を支えてまいります。
「離島テレワーク拠点整備支援事業」の進捗と今後の予定
こんにちは、地方創生担当の安田です。今回は、本年度スタートした「離島テレワーク拠点整備支援事業」に係る各拠点の状況などについて、以下にご案内したいと思います。 1.各「離島テレワーク拠点」の状況 1)石垣島(本年度開設) 今年から新たに開設した拠点(詳しくはこちらの記事をご覧ください)にて、10名以上の方を新たに採用。研修を経て、先週より順次実務をスタートしています。 お客様は本土の某有名企業様が中心で、データの扱いに対するリクエストレベルも高く、まさに”拠点型テレワーク”ならではの強固なセキュリティ環境あっての業務内容となっています。 2)伊江島(本年度開設) 石垣島と同じく、今年から新たに開設となる拠点です。かねてより物件探し、ファシリティ整備を進めてきたのですが、ようやく落ち着き、また勤務を希望される方々も続々と集まっている中、今週現地での説明会を開始します。 こちらもこの後、研修からスタートし年内には実務に入る予定です。 3)宮古島(2023年度開設) ”拠点型テレワーク”という新しい概念の始まりとなったのが、この宮古島のテレワークセンターです。 開設してそろそろ2年が経とうとしていますが、現在は20名近い現地ワーカーさんに勤務いただき、本土企業様の業務にあたっています。 参考記事:【宮古島テレワークセンター】約4万人のアカウント更新業務を完了 2.宮古島テレワークセンターに勤務する皆さんの声 今回この記事を書くにあたり、現在宮古島テレワークセンターに勤務されている方々にインタビューしてみました。以下に一部抜粋してご紹介します。ぜひご一読ください。 なお、他の方へのインタビュー内容もありますので、別途機会を作ってご紹介したいと思います。 <Aさん> 質問1:宮古島テレワークセンターで働き始める前と後で、ご自身の生活や働き方にどのような変化がありましたか? テレワークセンターで働くようになってから、ちょっとした空き時間を有効に使えるようになりました。私は1人で黙々と作業することが好きなので、自分に合った環境で安定した収入が得られることがとても良い変化でした。 質問2:宮古島テレワークセンターで取り組んでいる業務が、顧客企業にどのような価値やメリットを提供していると感じますか? 私たちの取り組みは、写真や金融データといったミスが許されない領域において、正確さと丁寧さを提供することです。これにより、顧客企業は安心してサービスを運営でき、同時に社内の負担を軽減できます。結果として、利用者や取引先の信頼向上にもつながっていると感じております。 質問3:この事業を運営しているブルー・オーシャン沖縄の印象はいかがですか? 困ったことがあればすぐに相談でき、対応していただける安心感があります。さらに、ワーカーが働きやすいように定期的なアンケートを実施し、意見や要望をきちんと受け止めてくださる姿勢を感じています。 <Bさん> 質問1:宮古島テレワークセンターで働き始める前と後で、ご自身の生活や働き方にどのような変化がありましたか? 以前は都市部で電車通勤をしていましたが、今は車通勤となり毎日海沿いのドライブを楽しんでいます。PCで仕事を行う一方で宮古島の自然を感じられる毎日がとても贅沢な時間です。島の出身者や移住者の方々とコミュニケーションを取る機会も増え、宮古島での暮らしを満喫しています。 質問2:宮古島テレワークセンターで取り組んでいる業務が、顧客企業にどのような価値やメリットを提供していると感じますか? 離島でもセキュリティ面や作業環境を充実させることで、都市部と遜色ない仕事の成果を顧客企業に提供できると感じています。また、人手不足の問題や災害時における早期復旧の観点からも、物理的な距離や障害の影響を受けることなく業務水準を保てることは顧客企業に大きなメリットを感じていただけると思います。 質問3:この事業を運営しているブルー・オーシャン沖縄の印象はいかがですか? 事務局が展開するテレワーク事業は、島民の雇用と暮らしの選択肢を増やす重要な取り組みだと思います。離島で暮らす人々の機会創出、そして広く沖縄全体の活性化につながる活動だと感じています。 3.テレワーカー活用による業務効率化とコストダウンの実現 私たちは、沖縄県内の離島テレワーク人材を活用することでお客様企業の業務効率化とコストダウンを後押しする取り組みを10年前からスタートしています。また、今年スタートした”拠点型テレワーク”の発想は、これまでの人材プラットフォーム運営の経験をふまえて生み出された最新の業務形態です。 なお、既出のとおり、これらの拠点では高度なセキュリティ対策が施されており、案件の内容に関わらずデータ取扱業務をお請けすることが可能です。 企業様におかれましては、ぜひ私たちのテレワーク拠点の活用をご検討ください。まずは無料トライアルにて、業務効率化・コストダウンの可能性を感じていただければ幸いです。 本件に係るお問い合わせ先 株式会社ブルー・オーシャン沖縄内「アイランドコネクト沖縄」事務局 [...]
Google Apps Scriptで支払い集計処理を統合し、運用を安定・効率化
こんにちは、地方創生担当の安田です。 弊社が運用している在宅ワーカーのプラットフォーム「アイランドコネクト沖縄」では、テレワーカーさんたちへの報酬支払い業務が毎月発生していますが、約2500名分の報酬集計プロセスをどれだけ効率化できるかは運用上とても重要なポイントとなっています。 今回その効率化にあたって「Google Apps Script」という仕組みを活用し業務改善を図りましたので、その内容をこちらでもご紹介したいと思います。 以下、今回実際にアプリの開発にあたったUさん(一昨年エンジニア候補生として入社)にレポート形式で解説してもらいました。 Google Apps Scriptとは? Google Apps Script(GAS)は、Google スプレッドシートやドライブ、GmailなどGoogle Workspaceを横断的に自動化できるJavaScriptベースの開発環境です。 インストール不要・ブラウザ完結、さらに権限管理はGoogleアカウントに紐づくため、小さく始めて素早く業務フローに組み込めるのが最大の強みとなっています。 トリガーを用いた定期実行、Webhook連携、Drive上のファイル操作、メール通知など、「日常の手作業→自動化」に最適と言えます。 小規模な業務改善から段階的に拡張しやすいのが特長となっています。 今回Google Apps Scriptを利用した背景 今回、支払い集計処理の効率化という業務にあたったのですが、もともとの処理内容(要求事項)が複雑で、既存のシステムはその安定性を図るためにそれぞれの機能が独立したものとなっていました。 そんな中、GASを利用する決め手となったのは、今回の依頼での一番の要望内容が「Webアプリ化」だったことです。 GASはHTML Serviceというサービスを活用することでUI(操作画面)を作れます。 GASとUIを組み合わせて疑似的なWebアプリを構築することで、ユーザーはブラウザからボタン操作とガイドに沿って処理を進めることが可能になります。 また、通常のWebアプリは実行するためのサーバーが必要不可欠ですが、GASであればクラウド上ですでに実行環境が用意されているため、運用費用がかからないという大きなメリットもあります。 実装内容とその結果(効果) 今回実装した主な内容は 支払いに必要な情報を外部サービスから取得 取得した情報の集計・加工 集計した情報をネット銀行で振り込みに利用できる形式(CSV)で出力 もともと既存の処理はマクロ等で作られていたので、それを元にGASに一本化した形です。 これらをアプリ形式(html service)で実行できるように実装を行いました。 アプリを起動してボタンを押していくだけで処理が完了していくため、手順を覚える必要がなく、また、複数ファイルを行き来する必要もなくなりました。 [...]
チームワークより重視すべきは離島の価値観 〜 離島テレワーク事業10年の軌跡
こんにちは、地方創生担当の安田です。 私たちブルー・オーシャン沖縄が地方創生事業をスタートして、2025年でちょうど10年になります。 そこで今回私は当事業の責任者である崎山にインタビューを行い、事業を通じて実現したいこと、始めたきっかけや苦労したこと、今後の展望など広く話を聞きました。ぜひご一読ください。 ― 離島テレワークを始めたきっかけを教えてください。 2015年に当時総務省大臣だった高市早苗さんの肝いりで、ふるさとテレワーク推進のための地域実証事業という公募が出ました。 私は当時、テレワークという言葉に対して、離れて仕事をすること、くらいの認識でしたが、離島の課題解決に有効な手段かもしれないと思い、応募して採択されました。そこから足かけ10年で現在に至るという感じです。 ― 離島の課題とはなんですか? 私が深く関わっている竹富町という町があります。西表島や竹富島など9つの有人島で構成されている大変ユニークな行政区です。 その町で、ある年に一気に人口が減少したということがありました。 それは、リーマンショックによる観光客の激減で、観光業に携わっていた移住者がごっそり島外に転出したんですね。 ― そんなことがあったとは知りませんでした。 コロナ禍で飲食店が苦しんだように、自分たちがどんなに努力しても外的要因により立ち行かなくなることもあります。リーマンショックで竹富町はそういう危機に陥りましたが、離島振興で最優先されるのは、人口を減らさないということです。 そう考えると、観光など単一の基幹産業に頼るのはリスクが高いと思い、新しい産業をテレワークで創れるのではと応募しました。 ― どのような業務を実証したのでしょうか? 東京の大手コンタクトセンターの、ITに関わる一次対応窓口を西表島の方で請ける体制を構築しました。オペレーターは7名輩出し、業務にあたりました。 ― いまその体制はどうなっていますか? 7名のオペレーターは全員辞めてしまいました。この実証で私自身とても大きな気づきがあり、それを今日のアイランドコネクト沖縄の運営に活かしています。 ― なぜみなさん辞めてしまったのでしょうか? オペレーターのほとんどは島に移住した方でした、コンタクトセンターでの窓口業務は東京など都会の仕事と変わりません。報酬も東京の水準です。 ところが、せっかく島に移住したのに、東京と同じ感覚で働くのは自身が望んでいる暮らし方ではない、という意見が大半でした。 これには大変衝撃を受けましたし、なぜそうなったかという本質的な課題を知ることになったのです。 ― その本質的な課題とはなんでしょうか? まず。我々が仕事を持ってきたら島の人に感謝されるだろう、報酬が高ければ島の人が喜ぶだろうという、なんというか、私自身のおこがましさ、厚かましさ、驕りを強く反省しました。 [...]
チームワークより重視すべきは離島の価値観 〜 離島テレワーク事業10年の軌跡
こんにちは、地方創生担当の安田です。 私たちブルー・オーシャン沖縄が地方創生事業をスタートして、2025年でちょうど10年になります。 そこで今回私は当事業の責任者である崎山にインタビューを行い、事業を通じて実現したいこと、始めたきっかけや苦労したこと、今後の展望など広く話を聞きました。ぜひご一読ください。 ― 離島テレワークを始めたきっかけを教えてください。 2015年に当時総務省大臣だった高市早苗さんの肝いりで、ふるさとテレワーク推進のための地域実証事業という公募が出ました。 私は当時、テレワークという言葉に対して、離れて仕事をすること、くらいの認識でしたが、離島の課題解決に有効な手段かもしれないと思い、応募して採択されました。そこから足かけ10年で現在に至るという感じです。 ― 離島の課題とはなんですか? 私が深く関わっている竹富町という町があります。西表島や竹富島など9つの有人島で構成されている大変ユニークな行政区です。 その町で、ある年に一気に人口が減少したということがありました。 それは、リーマンショックによる観光客の激減で、観光業に携わっていた移住者がごっそり島外に転出したんですね。 ― そんなことがあったとは知りませんでした。 コロナ禍で飲食店が苦しんだように、自分たちがどんなに努力しても外的要因により立ち行かなくなることもあります。リーマンショックで竹富町はそういう危機に陥りましたが、離島振興で最優先されるのは、人口を減らさないということです。 そう考えると、観光など単一の基幹産業に頼るのはリスクが高いと思い、新しい産業をテレワークで創れるのではと応募しました。 ― どのような業務を実証したのでしょうか? 東京の大手コンタクトセンターの、ITに関わる一次対応窓口を西表島の方で請ける体制を構築しました。オペレーターは7名輩出し、業務にあたりました。 ― いまその体制はどうなっていますか? 7名のオペレーターは全員辞めてしまいました。この実証で私自身とても大きな気づきがあり、それを今日のアイランドコネクト沖縄の運営に活かしています。 ― なぜみなさん辞めてしまったのでしょうか? オペレーターのほとんどは島に移住した方でした、コンタクトセンターでの窓口業務は東京など都会の仕事と変わりません。報酬も東京の水準です。 ところが、せっかく島に移住したのに、東京と同じ感覚で働くのは自身が望んでいる暮らし方ではない、という意見が大半でした。 これには大変衝撃を受けましたし、なぜそうなったかという本質的な課題を知ることになったのです。 ― その本質的な課題とはなんでしょうか? まず。我々が仕事を持ってきたら島の人に感謝されるだろう、報酬が高ければ島の人が喜ぶだろうという、なんというか、私自身のおこがましさ、厚かましさ、驕りを強く反省しました。 [...]
石垣島テレワークセンターが始動しました!(令和7年度離島テレワーク拠点整備支援事業)
皆さまこんにちは、地方創生担当の安田です。 弊社は現在、沖縄県が推進する「令和7年度離島テレワーク拠点整備支援事業補助金」の交付決定に基づき、県内離島においてテレワーク拠点の整備を進めております。 そんな中、8月より石垣島にて新たなテレワーク拠点を開設、業務をスタートしましたので、その様子を写真とともにお伝えしたいと思います。 石垣島テレワークセンター外観 コンクリート2階建ての2階部分に私たちの石垣島テレワークセンターがあります。 駐車場も完備しています。 石垣島テレワークセンター内部 オフィスの中はかなり広く、かつリフォームもされていて、とてもきれいです。 作業スペースでは、さっそく業務の研修がスタートしています。 本土企業さまの案件です。 業務の合間にリラックスできるよう、ちょっとした休憩スペースも設けました。 石垣島テレワークセンターでは特にセキュリティへの配慮が必要な案件が多いため、ロッカールームの整備も必須となっています。 石垣島と周辺の島々 石垣島自体、大変に美しい島ですが、周囲にある大小さまざまな島へのハブにもなっています。 休みの日に少し足を伸ばしてみました。 ガイドブックなどでよく見る石垣島・川平湾の風景。 石垣港からフェリーで30分の黒島。 牛が多いことで知られる島で、人口約220名に対して牛が3000頭以上います。 石垣港から船で約15分の竹富島。こちらもおなじみの風景ですね。 石垣島から近く、船の便数も多いため、いつも多くの観光客で賑わっています。 石垣島テレワークセンターではワーカーさんを募集しています! なお、こちらの石垣島テレワークセンターでは現在、以下の現地ワーカーさんを募集しています。 少しでもご興味をお持ちいただけましたら、まずはぜひお気軽にお問い合わせください。 詳細は以下のリンクからご確認いただければ幸いです。 【石垣島オフィス】シフト自由!スキマ時間でデータ入力/写真検品!ワーカー募集中 【石垣島オフィス】現地リーダー募集!フルタイム勤務(土日祝休み) 私たちはこれからも、受注業務の高付加価値化を図る拠点型テレワークを県内離島で推進し、現地の皆さまが社会で活躍できるプラットフォームづくりを進めてまいります。引き続きどうぞ、よろしくお願いいたします。





